そして 君は 恋に落ちた。
「ま、松田君!
どこに行くの…!」
食堂で先輩を見つけいつものように食事をした。けど、その後無言で先輩の手を引くと、エレベーターに乗り込み7階へ。
それに気付いた先輩が流石に慌て始めた。
でも質問には答えず、そのまま小会議室のドアを開け、引き気味の先輩の手を思い切り中に引き入れた。
「…っ」
怯えた表情で見上げる先輩を、壁に押しつける。
「そんなに怖がらないで下さい」
笑って言ったつもりだけど。先輩の瞳を見る限り、明らかに恐怖の色が映っていた。
「……松田君ここは会社よ、こんな事する場所じゃないわ。
早く戻るわよ」
口調はいつものような感じだけど、その目は揺らいでる。
「まだ時間ありますよ?」
「そういう事じゃなくて…っ」
恐怖を感じながらも睨みつけるように俺を見た先輩に、自然に口角が上がった。
「……そうですね。ここは、会社ですね」
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