そして 君は 恋に落ちた。


俺の真面目な質問にもかかわらず、瀬川さんはニヤニヤしながら「なんだろー」なんてふざけ始めた。


俺はあからさまに溜息吐き、

「小林さんは春日さんを好きなんですか?」


一番気になる事を聞いてみた。



しばらくシン…と静まった休憩ルーム。口を開いたのは瀬川さん。



「……アイツは大丈夫だ。

 アイツは別に好きな奴が入る」


え?



「だから、ハルヒとどうこうなる事はない」

言いながら、立ち上がった。


「でも昨日…」

「大丈夫だっつったら大丈夫なんだよ。

 とにかく、この話はもう終わり!」


半ば強引に話を終わらせ瀬川さんは空いた缶をゴミ箱に入れると部屋を後にした。

――が、ひょこっと顔を出し、

「いいか。お前ら二人の問題なんだからな!」


俺を指さしそれだけ言って出て行った。


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