そして 君は 恋に落ちた。
「はぁー…」
一人残った休憩ルームに、俺の溜息が充満する。
……何だよ。
答えになってないじゃんか。
「はぁー」っと、またデカい溜息を吐き机に倒れ込む。
でも、瀬川さんとは何にもないんだ。なら、後は……
考えて、昨日の夜見たことを思い出した。
昨日は昼間の先輩にしてしまった事と、仮病を使って早退してしまったことを反省しながら、夜に家の近所を何となく歩いていた。
美浦駅から少し歩いた場所にあるコンビニ。
そのコンビニ前にある小さな公園で買った肉まんを食べていたら、先輩がフラフラしながら通り過ぎた。
何か、大きな荷物を背負って。
途端に心臓が痛いほど早く打つ。
そして―――
気付いたら、追いかけていた。
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