そして 君は 恋に落ちた。





……寄り道しよう。

そういえば、ストール欲しかったんだよね。
まだ時間早いし見に行こうかな。



瞬時に最寄り駅のデパートを頭に入れ、家に帰るのと逆のホームへ上がる。
と同時に、彼の後ろ姿が私の視界から消えた。




……良かった。
彼といたのがあの子じゃなくて。

もしあの子と一緒だったら―――


私は、どうしてたんだろう……。





二カ所の階段、エスカレーターがついていない階段をゆっくり上がりホームに立つと、タイミング良く電車が到着した。
私は、近くのドアから人波に紛れながら乗り込む。


隣にある、彼が立つホームには目を向けない。……向けられない。



私がぼんやりしながら7分程乗っていると、目的の駅に到着した。

何人か降りる人達と一緒に、私も電車から降りた。



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