そして 君は 恋に落ちた。
幻……?
それとも、幻覚………?
溢れていた騒音がぴたりと止み、響くのは、私の胸の鼓動だけ。
「な、んで……」
震える声に、自分自身で驚く。
息が詰まって、胸が詰まって。
それ以上言葉を発せない。
そんな私を見て、彼はゆっくり私に近付いた。
「どこに行くのかと思えば。一人寂しく買い物かよ」
ニヤリといつもの笑みで私の前に立ち、デパートと私を交互に見た。
「なんで、いるの…?」
口の中が乾いて。
上手く言葉が出ない。
そんな私を見て、また笑った。
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