そして 君は 恋に落ちた。



「さあ、何故でしょう?」


言いながら私の手を掴み、何故かまたデパートの中に入っていった。



「小林君…っ?」


名前を呼んでもこちらを見ることなく、下りのエスカレーターに私の手を掴んだまま乗り込む彼。
私ももつれそうになる足を必死に合わせる。



「とりあえず腹減った。
 何か買ってこうぜ」


彼に引きずられるように歩き回るのは、デパートお馴染みの地下食品店。

あれもこれも少しずつ買っていく彼の後ろを、黙ってついているだけの私。


……何でこんな事になってるの…?



「おい。何か欲しいのあるか?」


大きな溜息を吐いたと同時に小林君が振り向き私に話しかけるから、私は瞬時に頭が働かず、答えることが出来ない。

それでも彼は気にすることなく、口をさらに開く。


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