そして 君は 恋に落ちた。
「―――っ」
な…っ何!?
私が驚き言葉も出ないでいると―――小林君が笑顔を貼り付け、
「松田君、お疲れ様。こんな所で何してるの?」
と口にした。
―――――えっ
「え……っや、あの…っ」
嘘でしょ――――っ
ガッチリ後ろから抱きしめられて。
でも、仄かに香るのは彼の覚えある香水。
「小林さん、この人はダメだっていいましたよね?俺」
耳に聞こえた彼の声。
しかも、思ったよりも低くて。
もう、もがくのも忘れた。
「そんなこと言っても。二人付き合ってないでしょ?
それに彼女は大丈夫なの?放っておいて」
少し笑いを込めながらクイッと私の後ろを顎で示すから。
見なきゃいいのに私は目を向けてしまった。
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