そして 君は 恋に落ちた。

「……分かりました。でも、一つ良いですか?」


最後の缶を持ち顔を上げると、さっきよりも近い彼との距離に驚く。

彼はそんな私に気付かないのか、さらに一歩近付いた。


「体……大丈夫ですか?」

その一言に、一瞬にして顔が熱くなった。

そんな私を見つめたまま、彼はさらに口を開く。



「春日さん、もしかして…」


苦い顔を一瞬見せた彼に、今度は青くなる。


………経験無いってバレた…?




彼は言葉を続けるのを戸惑ってるように見えて。

私は、瞬時に誤魔化そうと背中を向けた。



「先輩?」

「……昨日の夜の事は、私の胸の一番奥に仕舞ってるから。

 だから……」



……………君は忘れて!!

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