そして 君は 恋に落ちた。

「熱あるかもしんねーから医務室行けよ?」


反応しない私にそう言って、彼と他の人達は降りていった。

そして、エレベーターの中は松田君と私の二人だけ。



……なんで他の人まで営業で降りるのよ。



自分でも理由は分かってるけど、でも、恨み言の一つくらい言いたくなる。


昨日の今日で、まだ心の準備も出来てないのに……





「……い」



それとも今日はやめた方がいいって神様からのお告げかな?



「……ぱい」



それなら、やっぱり他の子にした方がいい?



「先輩!」


少し強めの呼び声に、激しく体が揺れた。

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