そして 君は 恋に落ちた。

―――ピーンチ!


「いや、今日はちょっと…」

『は?部屋きたねーの?
 んなの今更気にしねーよ』

「違う!ちゃんと掃除して綺麗よ!」

『んじゃ問題ねーな!
 つまみ忘れんなよ?』

「いやいや!だから、今日はもう予定が…」

『は? 何の用?』


聞かれた瞬間、ウッと言葉に詰まった私を見逃してはくれなかった。



『……デートのお誘いですかぁ?』


からかうように聞いてくる瀬川君。
私はなんて言えばいいのか分からず焦ってしまう。



『おい。ハルヒの分際で男とデートとかねーよなぁ?』


「……そのもしか、だったら…?」

『誰だか教えろ!』



……好奇心むき出しですかッ



「あっ大変!
 電車来ちゃったから切るね!じゃあね!」ブッ



――――ヤバい。


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