そして 君は 恋に落ちた。


「……フッ

 可愛い……」



その言葉に、私は押し黙る。

そんな私を見てまたフッと笑い、


「欲しい……」


そう呟くと、私の「無理」の言葉を口で塞いだ―――…
















初めての時とは違う、彼の優しい指と唇。

それに応えるように何度も高い声を上げた………。


その度、彼は私を優しく抱きしめ耳元で囁くの―――



『……もっと啼いて下さい…』





もう、私が私じゃなくなってしまう…………




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