そして 君は 恋に落ちた。




たかだか二回。


ただ、それだけ。



そのたかだか二回で、私は松田君を意識してしまうのだ。





……女ってすごい。


“好き”とかの気持ちよりも体の記憶が私の女を呼び起こす。





今日の朝、彼から求められた私は、“抱かれたい”と心から思っていた。


その事実が、私を追い詰める。







―――だめ。もう、彼に近づいてはだめだ。


当初の目的は達成したから。




ヴァージンは捨てられた。


それが私の目的だったでしょ?



だから……これ以上は近づいてはいけない。





―――これは“恋”じゃないから―――…




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