止まない雨はない
「浩介の妹も笠原 ゆり。恭哉の会社の近くに勤めている。

 そして、ゆうちゃんっていうのは、彼女が小さい頃自分の名前のゆりがちゃんと言えなくて、自分でゆうちゃんって言っていたのを、浩介がずっとそう呼んでいたから…

 浩介も私も彼女の事をゆうちゃんとよぶのよ。」


「でも、同姓同名ってことは?」


「ないわ。
 恭哉の今まで聞いていた話しとそれから…このメール。」


かおりは俺に向き合って、先ほど届いたばかりのメールをみせた。

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