止まない雨はない
「ああ、うちの事務所の近くにある会社に勤めているんだ。
 武田が今回そこの顧問弁護士になった。

 名前は…

  笠原 ゆり」



俺の言葉に、かおりは目を大きく見開いた。

こいつの時計は今完全にストップしたようだ…



「おい。おい。かおり、かおり!」


「かさはら ゆり…
 やっぱり…」


「おい。何がやっぱりなんだよ。」


「恭哉、大事なことだからちゃんと言っとく。
 あんたが、今話していた、笠原ゆりちゃんは・・・

・・・・・・浩介の妹のゆうちゃんよ・・・・」



「はぁ?意味わかんねぇーし。
俺が話したのはゆりだ。
ゆうじゃねえ。」
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