止まない雨はない
昨日、恭哉さんとお話をしたり出来て、少しは前進したと思っていたのに…

あまり変わらない…


もちろん昔に比べれば、少しは良くなっていると思うけど…

課長と二人で食事………むり。


でも、どうして恭哉さんは大丈夫だったんだろう…

って昨日の事は幻だったんだろうか…

よく考えれば、この私が男の人と二人で食事なんてできるわけないのに…

私、頭変になったのかな?


そんなことを考えてしまって…

私は頭を振り、まずは仕事!  仕事を終えることを優先した。


それからの私はずいぶんと集中できたようで、明日までの頼まれていた書類は作りあげることができた。


課長がデスクにいたため、すぐに書類を渡した。


『課長…先ほどの書類できました。
 確認お願いします。』


「早いな。さすが笠原さんだ。
 いつも助かる。ありがとう」


課長のこの労いはうれしく思う。


時計を見ると、定時を20分くらい過ぎた時間だった

今日はもう帰ろう…

急ぎの仕事もないし…


私は、かばんをもち会社を後にした。
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