マーブル色の太陽
ヒュッという音がする。
僕はその音に体を固くする。
右足のすねからふくらはぎにかけて焼けるような痛みを感じる。
先端の尖った棒は僕のジャージを貫き、真っ黒に汚れたスニーカーの白く残った部分を赤く染めていく。
「なア、早くこっチ側に来イよ……ナあ……」
次は左手の関節。
貫きこそしなかったが、中の骨は砕けた。
気絶する程の痛みを感じ、力を込めてもだらんと垂れ、僕の言うことを聞かなくなってしまった。
「ハやク……こッチ……コっチ……」
合瀬はそう呟き続け、僕の頭上に棒を掲げた。
もうダメだ。
僕が目を閉じ、次の衝撃に身構えた、その時だった。