マーブル色の太陽
「せンせーイ! 痛カったデすヨー!」
裂けた口を更に引き上げて笑いながら、合瀬が馬場先生の方に走ってくる。
馬場先生も鎌を振り上げて応戦しようとした。
合瀬は馬場先生の目の前まで来ると、動かないと思われていた左腕を、体を軸に振り回し、馬場先生に叩き付ける。
馬場先生も、まさか左から何かが来るとは思っていなかったのだろう。
合瀬の左腕をまともに目に受けると、ふらつきながら、2、3歩後ずさった。
合瀬は馬場先生の背中に周り、棒を引き抜く。
そして、それを馬場先生のこめかみにつきたてた。
馬場先生は激痛にのた打ち回る。
合瀬は、そんな馬場先生を蹴り上げる。
そして、コンクリートの縁まで転がすと、こめかみから棒を引き抜き、馬場先生を遥か下の道路に蹴り落とした。