マーブル色の太陽

僕はすべてが終わったことを悟る。

バスの落ちてきた道路を見上げ、改めて登る事など出来そうにないことに気づく。

生存者がいないか、かなり歩き回ったが、残念ながら、殆どのクラスメイトはバスと一緒に落ちてしまったようだ。

そのバスも、炎上こそしなかったものの、落ちた衝撃だろう、上から見ても半分ほどに縮まってしまっていた。



僕は馬場先生を含め、合瀬を除くクラス全員に罰を与えたことになるのだろうか。

確かに僕は願った。

あの小さな手紙が回ってくるようになった後でも、加害者と傍観者、すべてに罰を、と。

これがその結果なんだろうか。

僕は本当にこれほど残酷なことを望んでいたのだろうか。

頭が痛い。

頭が割れるように痛い。

もう何も考えたくない。
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