マーブル色の太陽
僕は決意した。
僕は『声』と交代する。
初めて自分の意思で交代することが、どんな結果になっても構わない。
僕は生きたい。
僕は僕の世界を取り戻したい。
(替わって! 替わってください!)
僕がそう強く願った瞬間、体の中の何かがいなくなった気配がした。
体が軽くなり、僕は緩やかで暖かく、静かな海に浮かんでいるような安らかな気持ちになる。
「マ……た……ナ……』
その声が僕の静寂を打ち破る。
僕は自分の状況を思い出し、慌てて目を開いた。
しかし、合瀬はもういなくなっていた。
不気味な言葉を残して。