マーブル色の太陽

僕が眠っている間に、周りは大変な騒動になっていた。

クラス全員が死亡する大惨事。

奇跡の生存者。

僕は週刊誌や新聞に「奇跡の人」として祭り上げられていた。

全国の同情の集め、あの状況下を生き延びた奇跡のヒーローとして、しばらくは注目を浴びていたが、徐々に事故の原因が明らかになって行ったのと、僕が一向に目を覚まさないので、人々の興味は他に移っていった。
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