ウシロスガタ 【完】
「ねぇ…立ってる女の子達って何?」


「あっ!待機してるんだよ指名貰ったり、後はフリーの席に回る時にボーイに呼ばれるの…♪」


「フリー?ボーイ?」



「ごめん、フリーは指名なしのお客さんでボーイはあの黒服の男達…」



「ふ〜ん……」



「もう少しで女の子来るから、ごめんね…」



「いや、俺はいいから…」



そんな話しをしていると、何処から出て来たのか、明らかに立って並んでる女の子の中にはいなかった



真っ白いドレスを着た女の子がボーイの後ろを歩いて来ていた




“えっ………!!”



俺達の席の所で足を止めたボーイにびっくりした



「お待たせしました、冷夏ちゃんです」



「あっ、はい……。」



俺は椅子の上に上げてた足を思わず下ろした



「お邪魔します。はじめまして冷夏です」



「どうも………」




そんなぎこちない俺に彼女は優しく微笑んだ
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