ウシロスガタ 【完】
「お話し中、失礼します。冷夏サンお願いします」
「はい。」
「えっ…!?なに?今なんて言った?」
「呼ばれたから…女の子チェンジなんだよ…」
「指名とか出来ないの?」
「あ………」
「さと!冷夏チャンは忙しい子なの!場内入れても、戻って来れないって…」
「ごめんね…。」
複雑な思いだった
たった、ほんとわずかな時間だったけど…
俺の中で色々な思いが葛藤した
「どうせ…連絡先、聞いたって教えてくれないんでしょ?」
「教えるよ?待ってて!」
そう言うと冷夏は白いロングドレスを引きずりながら見えない位置まで消えて行った
「なんだよ!さと~!冷夏チャンに惚れたか…」
そんな先輩の声を聞き流し
俺は次、冷夏が着く客が気になり辺りを見回した。
「ごめんね~!」
息を切らしながら席に着いた冷夏は電話番号とアドレスをすらすら書き始めた
「はい!これ……。」
「名刺可愛いな!」
なぜだか恥ずかしくて『ありがとう』の一言が出なかった。
「冷夏チャン~!俺にもちょうだいよ!」
――パシッ!!――
「いってぇ~!!」
「なんで手ぇ出してるんすか?無理っすよ!」
三人が笑ってる中、俺はちっとも笑えなかった。
「じゃぁ、今日はありがとう♪♪お邪魔しました」
そう言いながら席を立った。
「電話するから絶対出てな!!」
冷夏は笑いながら俺達の席から離れた。
「はぁ~。」
ため息と共に、夢のような楽しい時間が終わり……
そして、夏と共に俺の恋が始まった。
「はい。」
「えっ…!?なに?今なんて言った?」
「呼ばれたから…女の子チェンジなんだよ…」
「指名とか出来ないの?」
「あ………」
「さと!冷夏チャンは忙しい子なの!場内入れても、戻って来れないって…」
「ごめんね…。」
複雑な思いだった
たった、ほんとわずかな時間だったけど…
俺の中で色々な思いが葛藤した
「どうせ…連絡先、聞いたって教えてくれないんでしょ?」
「教えるよ?待ってて!」
そう言うと冷夏は白いロングドレスを引きずりながら見えない位置まで消えて行った
「なんだよ!さと~!冷夏チャンに惚れたか…」
そんな先輩の声を聞き流し
俺は次、冷夏が着く客が気になり辺りを見回した。
「ごめんね~!」
息を切らしながら席に着いた冷夏は電話番号とアドレスをすらすら書き始めた
「はい!これ……。」
「名刺可愛いな!」
なぜだか恥ずかしくて『ありがとう』の一言が出なかった。
「冷夏チャン~!俺にもちょうだいよ!」
――パシッ!!――
「いってぇ~!!」
「なんで手ぇ出してるんすか?無理っすよ!」
三人が笑ってる中、俺はちっとも笑えなかった。
「じゃぁ、今日はありがとう♪♪お邪魔しました」
そう言いながら席を立った。
「電話するから絶対出てな!!」
冷夏は笑いながら俺達の席から離れた。
「はぁ~。」
ため息と共に、夢のような楽しい時間が終わり……
そして、夏と共に俺の恋が始まった。