ウシロスガタ 【完】
思えば……


アイツはいつでも笑っていた。


初めて逢った時も冷夏の笑顔に一瞬で吸い込まれた。


俺の車の中でたわいもない話しをしている時も



冷夏は俺の方を向き、俺のどーでもいいような話しをいつも楽しそうに笑って聞いていた……


いつも俺の傍には冷夏の笑顔があった。



車の中で流れてる大好きなアーティストの曲全てが冷夏の声に聞こえてくる。



『あっ!曲が一周したぁ〜!初めてだね!!全部最後まで一緒に聞けたの!!』

そう……


普通の恋人同士なら当たり前のような事も


俺たちにとったら幸せな事で、そんな幸せを見付けながら冷夏は、はしゃいでた。



どんな事でも、冷夏はいつも幸せに繋げていてくれたんだ……



俺といる時間全てを幸せに繋げながら笑っていた。



偽りのない笑顔で……
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