冷たい世界の温かい者達




「……ゆ、由薇…それはマズいんじゃ…」




『何でだ?』



「か、仮にもだよ?



僕達男と女なんだよ?



何か起きたらどーすんの?」





『……何も、起きないだろう?』




少し微笑んで言う由薇に面食らった。






……無自覚というか…天然というか…





はぁ、と溜息を吐いた影助は困ったように笑いながら由薇のあたまをくしゃりと撫でた。




「まぁ、俺達もそんな気はないが…



男だ。 女くらい、平気でいくらでも抱けるんだからな?




万が一、何かあったら何が何でも逃げろよ?」




『…うん』




頷いた由薇と、頭を撫でて満足気にする影助を見て、なぜか苛立たなかった。




兄妹のように見えたからだろうか?






だが、衣緒や成一がやっていてもイラつくと思う。






……それは、影助だからだろうか。





不思議なもんだ。




ふぅ、と息を吐いて壁に凭れた。




「ねぇねー!


今から水着に着替えて川行こうよ!」




衣緒は全員が片付けを終えたのを見計らってそう声をかけた。





ニヤリと成一が口角を上げた。




「おう、いいじゃんじゃね?



由薇、着替えは別室でしてこい。



じゃぁ、玄関集合な。」





勝手に話を進めた成一は由薇が出て行ったのを見ると、水着に着替えるべく服を脱ぎ始めた。





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