冷たい世界の温かい者達




「ちょっと膨らみのあるだけの貧乳のビキニってすげぇ興奮するよな~」








……この時ほど成一を失望した日はない。







俺達は着替え終えて玄関に行くと、由薇はまだ居なかった。





暫く喋って待っていたが、あまりにも遅い。






「……何かあったのか?」



「朔、見てきてよ」





少し青ざめた衣緒の顔を見て、こくりと頷いて由薇が着替える為に入って行ったであろう隣の部屋を見た。





ガチャ、とドアを開けると……

















…由薇は、ビキニの後ろを結ぼうと必死だった。







『っな、』





由薇は俺を見ると、顔を真っ赤にして蹲った。





「……いや、悪い」





遅かったから、と付け足すと由薇は真っ赤の顔を膝にうずめた。




「……やってやるから、こっち来い」




溜息を吐くと、由薇は静かに俺の元まで来て背中を向けた。




首の後ろで結ぶリボンを結んで、下のとれかけのホックもついでに直しておく。





由薇は不機嫌そうだが、いまだ赤い顔を掌で隠しながらありがとう、と聞こえるか聞こえないかほどの小さい声で呟いた。




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