冷たい世界の温かい者達



2人で玄関へ行くと、衣緒はホッと息を吐いた。




「大丈夫? 何もなかった?」




「あぁ」




由薇の頬はまだ少し赤みを帯びているが、誤魔化す様に言うと、衣緒は納得したように頷いた。




『行こう』



1人で先頭に立って建物から出た。







ーーーー





10分で着いた川は綺麗で流れは緩やかだった。




「うわぁーー‼


めっちゃ興奮するね?!」






「それはチビちゃんの水着…「黙れ成一」




一喝すると成一は戯けたように笑った。




「先に川に入って遊ぼー!」




衣緒と成一は真っ先に半袖のパーカーを脱ぎ捨てて川に飛び込んだ。




……まぁ、浅瀬だから足を入れただけだけど。




『……あいつ等はアホだな』




「……分かり切ってたことだろ」




呆れたように呟いた俺に千尋は苦く笑った。





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