冷たい世界の温かい者達






『………』



長袖のパーカーを着た由薇は不機嫌そうに口角を下げていた。




「……行かないのか?」



俺もパーカーを脱ぎながら聞くと、隣でTシャツを脱ぐ影助も不思議そうに由薇を見た。




『……行きたくない』



「脱ぎたくないの間違いだろ」



成一は濡れた髪を掻き上げながらケケッと意地悪げに笑った。



「そんなに貧乳が嫌か?」



『……うるさい』




「俺は好きだぜ?


頂がポツンとあるだけのぺったんこの…「「成一‼」」





千尋と影助が叫んで、由薇は唇を噛んでギリギリと成一を睨んだ。





……はは、怖い。







頬を引き攣らせると、由薇はパーカーをがばっと脱いだ。





その瞬間に硬直した影助と、いやらしい口笛を吹く成一。




衣緒はぽかんと口を開けて間抜け面してるし、千尋もキョトンとしていた。





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