冷たい世界の温かい者達






白く綺麗すぎる肌と細すぎる体のライン。



細い腕と脚は長く、相変わらず綺麗な瞳と髪が白い肌に映える。



そんな姿に、どこぞの外国産人形を思い浮かばせた。




「由薇ちん綺麗!



天使みたいだね!」



キラキラと毒気のない笑みを浮かべる衣緒に、怒りに身を任せたことを恥じるように由薇は縮こまった。



「さ、遊ぼう!


釣りもしなきゃいけないんだから!」




……今日一気にしちまうんだな。




溜息を吐きながら川に入る。



暑い気温にはちょうどいい冷たさ。




由薇を振り返って手を差し出すと、由薇は少し戸惑いながらも俺の手に自分の手を重ねた。






その部分だけが熱くて、





今までは、女に触れられたら鳥肌が立つほど嫌だったのに、由薇と触れ合った箇所は熱い。






……俺は中坊か。



「隙ありっ!」




その言葉と共にざばっと水が頭から膝までかかり、由薇と俺はずぶ濡れになっていた。



ぎゃはは、と楽しげに笑う衣緒と成一がかけたのはすぐにわかる。



ギロッと睨むと、隣で共にずぶ濡れになった由薇は笑った。



『っはは!』




楽しそうに、声を上げて。




それに驚いたのはその場の全員だった。



今まで……こんなに笑ったところを見たことはなかった。





頭を掻きながら川の水を衣緒にかけ返した。





水のかけあいの間、全員笑いあった。







由薇も、笑っていた。





綺麗に……















ーーーー泣きながら。






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