冷たい世界の温かい者達



屋敷にあった大風呂に入って、みんなでリビングに集まって少しの話をした。







「……美味しかったー!


あれ鮎だよね?」



『うん。』




こくんと頷いた由薇はだぼっとしたデカいパーカーを肩から上げた。



「明日は山登りだね!」




衣緒は楽しそうにそう言うと、由薇はあ、と言いたげに口を開いた。




『ぁ、色んな動物が居るから…



驚かせたり、刺激したりするなよ?』





「はいよー。


でも、だいじょーぶ‼ 俺、動物と仲良くなれやすい!」






……それって、お前が動物並みってことじゃねぇの。





由薇も思っていることは同じらしく、口元を引き攣らせて『…そぅ。』となんとか声を絞り出した。




「明日の9:00にリビングだよ?!



わかった?!」




「わかったから早く寝させろ」



成一は眠そうにあくびを零した。




影助も半開きの目を擦りながら小さくあくびした。



千尋は夜更かしに慣れてるからどうってことないが。






「おやすみー!」





おやすみ、と口々に言って同じ部屋の中、意味もわからないが解散となった。





由薇がフラフラとベッドに入るのを見届けてから自分のベッドに入って寝た。





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