冷たい世界の温かい者達






ドアを開けると朔が目の前に居た。




ビックリして後退すると、朔は「帰って来たか」と呟いた。




多分、僕達を探しに行こうとしたんだ。






「遅くなったよね、ごめん。」




「いや、気にするな」





朔はふと僕の後ろを見て目を細めた。








「…………由薇は?」






「あぁ、さっき1人で残るってーー」



僕が言いかけた時には朔は僕の横を通り抜けて外に飛び出していた。





「……何あれ」



「心配してたんだよ、案外」



ニヤニヤ笑ってる成一は僕の頭をくしゃっと撫でて笑った。





千尋もパソコンを打つ手を止めて微笑んで、影助も目を細めて僕を見ていた。









僕は、ここが好きだよ、由薇ちん。



















…………だから、







あんな、孤独そうな目……しないでよ。














僕の思いは届かなかったから、あんなことになっちゃったの?







衣緒side -end-



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