冷たい世界の温かい者達
「別に、由薇が勝手にしたことだ。
今死んでもお前等の所為にするつもりはねぇよ。」
からりと笑って言うけど、物騒なこと言うのはやめてほしい。
「由薇はなー、昔っから事故多いんだよ。
今回で何回目だ?」
「……11回目ですね」
「「は?!」」
いや……いやいやいや、何で生きれてんだよ。
「由薇はさー、自分以外しか頭にねぇんだよ。
事故は全て、動物やら自分より年上の人間やら…自分以外をかばっての事故だった」
懐かしむように言いながら、由咲さんは目を細めた。
だけど、何となくわかる気がした。
由薇はいつも自分“以外”だったから。
「だから、いつ死んでも可笑しくねぇと俺は思ってんだ。」
平気そうに言うけど、瞳の奥は悲しそうに揺らいでいた。
『勝手なこと言ってんじゃねぇぞ』