冷たい世界の温かい者達





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本当にすっぱり2週間で退院出来た由薇。






入院してる間は常に誰かが見舞いにきていた。




というか、俺達全員が朝から晩までついてた。




……気持ち悪いと罵られてもいい。




ただ、心配でならなかった。






『やっと出れる……』




伸びをした由薇は制服を身に纏い、準備万端だ。




もう学校も平常にあるが、俺達は今日からだ。





「お前、無理すんなよ。 傷開いたらシャレんなんねぇから」




『わかってる。 何回縫って、何回注意されたと思ってるんだ』





お前は多すぎるんだよ。





呆れて溜息を吐くと、タバコを咥えた善さんが扉に凭れかかっていた。




「もー来んなよー」



『来る気なんてねぇよ』



「いっつも言われるけど、来る期間が年中結構多いんですけどー?」





笑った善さんがお見送りしてくれて、由薇は完全復帰した。






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