冷たい世界の温かい者達




「由薇ちゃんこっち向いてー!」




「上目遣いしてー! そう! いいねー!」




「そこ座って足ぶらんとして、手を内側に入れてー」





人形。 それが1番当てはまる。



ひょこひょこと歩き回りながら撮影のカメラマンの要求に応える由薇。





俺は既にさっき撮った。



ピンの次はツーショット。




ツーショットは多めに撮るらしく、「頑張れ」とエールを送られた。





朔は魅入るように由薇を見つめているし、全員もカメラマンによって表情が変わる由薇に目が釘つけだった。





さすがチビちゃ~ん。





楽しませてくれるわ~。




ピンが終わり、俺がそこに呼ばれて並んで説明を受けた。



「ここの白い布に成一くんが押し倒すように由薇ちゃんの手首を握ってるところを表情変えて撮りたいんだ。



大丈夫?」




『……』



「はい、大丈夫です。 好き合ってるんで」




『嘘つくな変態』



暴言にカメラマンは苦笑しながら「じゃぁ撮ろうか」と言った。



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