冷たい世界の温かい者達






『私は行くけど…… お前等は待つか?』




「愚問だな」




立ち上がった由薇に続いて全員で立ち上がると由薇は溜息を吐いた。





『自分の身は自分で守れよ』




「わかってる。」





自分の身は。




そう言った由薇の表情がとても悲しげに見えたのは、俺だけではないと思う。







由薇は私服に似せた服を着た警察を3人連れて溜まり場へと向かった。






『……』





汚い灰地のようなところに、そいつ等の溜まり場はあった。





「何で?! 何でばれたのよ!」





警察官に捕まった沙紀とやらの女。




女は警察官に腕を捕られたままニヤリと口角を上げて由薇を見た。







相変わらず濁った瞳は憎悪が激しく燃え上がっていた。











……腑に落ちない。




由薇もそう思っていたのか、目を細めて何かを考えるかのように眉を寄せた。









あっさりしすぎている。





あれだけの事を仕出かした女が、こんな極端なミスを出すか?






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