冷たい世界の温かい者達






「由薇が、壊れ始めた」







それを聞いた瞬間、俺は由咲さんの胸倉を掴み上げていた。






「何だよ?」




淡々とそう言った由咲さんに怒りが沸々と湧き上がってきて拳を振りかぶった。





「由薇が壊れてんのはお前等が目を付けてる果血紅。







あとはその総長が若頭の
















傘火組だ。」










傘火、か。






「強姦、監禁、クスリに人身売買、挙句内蔵売買もやってますね。」




「あぁ。



その傘火の若頭は由薇に何かと突っかかるよつになってな。




由薇の……いや、これはあいつに聞け」



言葉を歯切れ悪く切った由咲さんは俺の手をはずして座り直した。







「最近傘火が動き出してな。




若頭の任を担ったからか、少し力みすぎて…少し死にかけてる」





由薇は……今…








「柏原の親父から連絡あったぜ?」





「は?」





何で親父から?






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