はじめからおわりまで
「私、べつにかわいくないです・・」

「ゆなちゃん、それ本気でいってる?だとしたら、自分の顔、見てなさすぎ」

「健太さん、言い方きつい・・」

少しだけへこんで、うつむく。

「えっ、ごめんっ!」

慌てた声で、私の頭を優しくなでる。

「でも、ゆなちゃんになんかあったら俺が困るしさ。送らせてよ」

切なそうな目をこっちに向ける。

「好きなようにしてください・・」

動揺を悟られないように、かわいくない反応をする。
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