ノスタルジア~喫茶店を訪ねて~
 足に、急に負荷が生じる。坂道を登っているのだ。足元は、相変わらず暗くて見えないが、柔らかい土、出っ張っている木の根の感触が伝わってくる。
 司会が開けたように、目の前に星の世界地図が現れた。宇宙の写真のように、鮮やかではかない光を放つ星たちは、頂上にポツリと立つ山小屋を見つめていた。
 窓から、光が差し込んでいる。誰がいるのだろうか。この人がいない山に。
 
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