血魂の彼女[短編]
「お父さんは阿久津を愛して

私も愛してた、そして病気にかかって

遺言を残した。

トラブルでお母さんと絶縁して離婚

して全財産は阿久津のお母さんに託すと

書くはずだったけど、確か拒否

したのよね、子どもに渡せって」

「俺に権利があった…宇海とは

半分渡すなんて書いてないはずだ!

奪おうとは無理だろ」

「そうだと思ってた!

でも見つけたの、最後に。




“阿久津が急逝した場合、





権利は宇海に移す”」
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