血魂の彼女[短編]
「結局、財産目当てかよ!」

「もう話した、殺してあげる」


俺の首に包丁を突き付ける。

「他の奴はなんで殺す意味が

あったんだよ!母親も…」

「阿久津が何か感じると思ったから

鈍感なんだから意味無かったわね」

クスクス笑う。

手首を握り、包丁を奪う。

「ならば俺が殺してやるよ」

宇海に突き付ける。
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