復讐ストーカーゲーム1
「お待たせぇ~。はい、キンキン冷え冷えグリーンティ。ここに置いておくぞ。全部、埋めたか?」


孔明はお茶をアクリルケースの上に置き、バインダーを手に取った。


「……どれどれ。ほうほう、まぁ……大丈夫であろう。それと重要な事を忘れておった。身分証明書はあるかい?」


「あ、運転免許証があります」


背負っていた、ヨレヨレのリュックを肩から外し、片手でチャックを引っ張りあげる。途中で引っかかるファスナーに、妙に慌てた。


膨らんだ財布を手探りで、探し出し、開くとポイントカードが一杯で、なんだか急に恥ずかしくなる。


「大丈夫か? あるのか?」


「はい、だ、大丈夫です。これをどうぞ」


指でスライドさせた免許証を孔明に手渡した。ちょい悪孔明は、証明写真をじっくり見て、微かに笑った。
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