復讐ストーカーゲーム1
 ――ハァハァ、危ない、危ない……っと、秋雄は追いかけて来ないか。


後ろを振り返ると、緑の芝生が広がっているだけだった。


幼い頃の秋雄は負けず嫌いで、悪戯する俺を良く追っかけて来たのにな。それだけ俺達は大人になったということか……。


ちょっぴり寂しくなり、トボトボと歩き出した。


駐車場はあっちだったな。犬飼さん。少しは回復していると良いけど。


あったあった、あの黒塗りの車だ!


車の窓を覗き込むと、犬飼はだらしなく口を開けイビキを掻いていた。その眠りを妨げるように、強めに窓をノックする。


「犬飼さん! 犬飼さん! 起きて下さい! 御飯を食べましょう!」
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