復讐ストーカーゲーム1
車が勢いよく走り出し、俺は助手席で大きく息を吸い込み、吐き出した。


――落ち着け……落ち着け……もし……もしもだ、あの電話がウイルス性のモノだとしたら?


秋雄が前に言っていた。勝手に電話を掛けたり、メールを受け取ったり、大変なことが起きたと……


携帯を取り出し、液晶画面に目を落とした。大きく舌打ちをし、絵恋の番号をコールする。


――こんなことなら、女教皇と番号を交換しておくんだった……!


無機質な呼び出し音が数回繰り返されたが、留守番電話に繋がってしまった。病院でもある。もしかしたら電源を切っているのかも知れない。


「ちくしょう!!!!」


「坊ちゃん! 驚かせないで下さいでゲスよ! 今日は道路も空いていて絶好の暴走日和、お台場の病院でゲスよね? すぐに着きますでゲス!」
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