幸せの掴み方
翌朝、目が覚めた柚葉は、昨夜の出来事が、嘘ではなかったのか!?

そうでなければ、からかわれたのか!?

頭の中で、ぐるぐると考えを巡らせながら、とりあえず出かける準備をし、
圭祐が来るのを待った。

もし、からかわれて、迎えに来なかったら、そのまま一人で買い物に出て、
夏服などを見に行くつもりでいたが、予定通りの時間に、部屋のチャイム
が鳴り、

ピンポーン ♪

「は・・はい、今、行きます・・・。」

柚葉は、急いで、マンションのエントランスへと向かうと、
圭祐は、車で迎えに来ていた。

圭祐の車は、燃費の良い国産車で、運転しやすそうな車だった。

柚葉も、大学時代に、美代子の勧めもあり、美代子が自動車学校へ
通わせてくれて、免許を取得していた。

バイト時代に、ショップへの配達もあったため、学生の頃は、
結構運転はしていたが、今は、車もないので、殆ど運転はしてない。

「おはようございます。」

「おはよう。乗って!」

「はい・・・」

柚葉は、促されるように助手席に乗ると、

「今日は、どちらに行かれるのですか?」

「うん、今日は、息抜きに、ドライブだよ!」

そう圭祐は答えると、車を走らせた。
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