幸せの掴み方
圭祐達が、騒いでいると、隣の部屋から、子供の泣き声が聞こえて来た。

その声に、圭祐は、立ち上がり、寝室へと入り、泣いている真之介を
抱き上げ、リビングに戻った。

柚香は、改めて、圭祐の子供達の顔、そして、前の妻の顔を見て、驚きを
隠せなかった・・・・・

「社長・・・・社長の別れた奥さんって・・・・柚だったんですか!?」

「・・・・そうだ・・・・」

「お姉さんは、誰?」

と、菜々美が、柚香に聞いて来た。

「お姉さんは、菜々美ちゃんのお父さんと一緒に仕事をしている人だよ・・」

そう答えると、菜々美は、

「そうなんだ・・・・」

「菜々美、ママは、どうして倒れたんだ? 分かるか?」

菜々美は、小さく頷くと、

「ママね・・・お父さんがフランスに行ってから、毎日、ここで真ちゃん
 抱いて、寝てたの・・・・」

「えっ、ここ・・で・・か?」

「うん・・・真ちゃんね、お父さんがいなくなってから、毎日、夜に
 なると、泣くの・・・・

 菜々美も、偶に起きるんだよ・・・・

 そうすると、ママ、真ちゃん抱いて、ここで寝るの・・・・」

そうなのだ。柚葉は、湊がいなくなってから、今まで以上に忙しくなり

仕事に、子供達の事、それに美代子の事・・・・挙句、真之介は
湊がいなくなってしまった晩から、毎晩夜泣きをするようになっていたのだ。
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