幸せの掴み方
幸せに向かって
結局柚葉は、朝食後、圭祐が美代子の部屋を訪ねた後に、美代子の部屋に
顔を出し、複雑な思いを抱いていると、美代子から、

「しかし、圭祐君も、思い切ったわね!・・・クククッ・・・・」

美代子は、柚葉の気持ちなど知らないとばかりに、一人、面白がっていた。



柚葉達が、朝食を終えると、圭祐が、

「これから、お義母さんの所にも、挨拶に行って来るから!・・・」

そう言いながら、圭祐は、美代子の部屋を訪ね、暫く二人で話をしていた
ようだった。

話が済むと、圭祐は、菜々美を連れて、自分の部屋に行き、引っ越しの
後片付けを始めた・・・・



圭祐が、菜々美を連れて、部屋に戻ると、柚葉は美代子の部屋に顔を出し、
美代子に面白がられながらも、結局は、二人の事が心配で、柚葉は、
真之介を連れて、圭祐の部屋に行き、引っ越しの後片付けを手伝った。

「さすが、柚葉。相変わらず、掃除の手際が良いよな!・・・」

「圭祐、今まで、一人の時は、どうしてたの?」

「ん? 掃除は、週二回、業者に入って貰っていたし、ご飯は、
 ほぼ、外食。

 あっ、でも、洗濯くらいはしたぞ!!」

「洗濯って・・・・殆ど、クリーニングでしょ!? それに、下着なんかは
 洗濯機かければ、乾燥までしてくれるじゃない・・・・・」

圭祐の今までの生活を聞き、柚葉は、再び、大きなため息が出てきた。

そんな柚葉に、悪びれる様子もなく、圭祐は、

「まぁー、これから、よろしく!!」

と、笑顔で言って来た。

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