幸せの掴み方
それからの柚葉と圭祐は、付かず離れずの生活を送り続け、圭祐が引っ越して
来てから、3か月も過ぎる頃には、お互いの合鍵を持つようにはなっているが、
二人の関係は、あくまでも元夫婦で、決して恋愛関係ではなかった。

それでも朝食は、必ず4人で摂り、夕食も、圭祐の分も柚葉が用意し、
一緒に食べれる時は、一緒にテーブルを囲むが、圭祐が遅くなる時は、
柚葉が、圭祐の部屋に食事を届けるようになっている・・・・

とても微妙な関係のまま、その年のクリスマスも、年末も4人+美代子と信二達
と過ごし、とても賑やかで、楽しい時間を過ごしたが・・・・・


新年の相楽家の集まりには、さすがに柚葉は遠慮したが、菜々美と真之介は
圭祐に連れられて、初めて相楽の新年会に参加し、親戚の人達からは、
予想外に、心温まる言葉をかけてもらい、圭祐は、ホッとした。

陰に、信二や加奈子の力添えがあり、子供達はすんなりと受け入れられ、

「父さん、母さん、ありがとう。子供達が、受け入れて貰えて、嬉しいよ」

「まぁな・・・・菜々美も真之介も、私達にとって、可愛い孫だ。

 それに、菜々美は、親戚の間からも話題になっているし、
 真之介も賢そうな子だから、親戚連中は、何も言えないんだよ!

 まぁー、あの二人の顔を見ていると、心が和むよ・・・なぁ、加奈子」

「えぇ・・・本当は、柚葉さんの来れれば一番いいんだけど・・・・」

「まぁー、今の段階では、俺は、菜々美と真之介の父親で、柚葉の友人
 みたいなものだから・・・・

 まぁー、もう少し、時間をかけて、また家族になるよ!」

圭祐は、素直に信二達に自分の気持ちを伝え、信二達も、

「そうね・・・・柚葉さんに気持ちを、一番に考えてやりなさい。」

「うん、そうするよ。」

圭祐は、来年こそは、この場に柚葉も連れて来たいと、しみじみ思った。
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