幸せの掴み方
結局、1度では終わらずに、2度も朝から抱かれ、柚葉は、その後
起き上がることすら出来ず、ベットの中から、圭祐を見送る羽目になった。

「うん、もう!! 圭祐のバカ!! これじゃ何もできないじゃない!!」

「クククッ・・・・俺が帰って来るまで寝てていいよ!!

 夕飯も買ってくるから、しっかり体を休めてくれ!」

圭祐は、機嫌よくそう言いながら、出勤した。

残された柚葉は、昨夜からの事を思い出し、一人想いを巡らせていた。



柚葉と圭祐は、随分、回り道してけど、その経験が無駄ではなく、
これからの二人にとって、必要だったんだと思え始めていた。

これから先、生きている間、色んな事があるだろう・・・・・・

しかし、今の圭祐と柚葉なら、二人で何とか乗り越えて行ける気がした。

前の結婚時より、今の方が二人の絆は強い・・・・

子供達がいる事も関係しているが、何より柚葉と圭祐の二人が強くなった。

お互いを、家族を思いやり・・・・そして皆で幸せになろうと誓った。

幸せの感じ方は、人それぞれだが、圭祐と柚葉は、同じ方向を向き、
二人が同じ瞬間に、幸せを感じれればいいのだと思えた。



 『圭祐・・・・・愛してる・・・・・』


                         ~FIN~



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