World Walker
「この炎さえ超えられるというなら、超えてみぃっ!」

四尾から、葬送の炎が放たれる!

それは、炎の形を持つ『生命の輝き』。

千年を超える生命の奔流が、炎という姿を借りてこの世に顕現したものだった。

それはただ焼き尽くすだけのものではなく、消し飛ばすだけのものではなく。

存在そのものを『押し流すもの』。

生命を以って生命を押し流す。

千年以上という長き歳月の流れが、僅か十数年の少女の『時』を消滅させる事など造作もなく。

りせは葬送の炎によって、この世界から跡形もなく消去される…筈だった。

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