World Walker
そんな無数に存在する世界の、ほんの一握り。

数にすれば、広大な砂漠の砂の幾粒かに過ぎない幾つかの世界。

そのほんの幾つかでさえ、本来は干渉する事はない。

これだけ数多くが存在しながら、世界は個々に営みを続けている。

ある世界は争いとは無縁の穏やかさ。

ある世界は常に血と炎が大地を染める修羅の席巻する場。

ある世界では科学が魔法の域まで発達し、ある世界は魔法が科学不要の領域にまで発展している。

各々は独自の発展を遂げ、或いは行き過ぎた発展の末に滅亡し、歴史が潰えるまで他の世界に触れる事さえない。

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