World Walker
世界に生きる者達は、そんな気の遠くなるような並列世界の事など気にも留めず、己の人生を謳歌している。

自分が朝起きて、欠伸しながら今日一日の予定を考えている正にその時に、隣の並列世界では核ミサイルのスイッチが押されて何億、何兆という命が瞬時にして消し飛ばされているかもしれないなどと、誰が想像しようか。

それはあくまで、暇を持て余した時の空想の域。

仮に考えた所で幻想や妄想に過ぎず、またそれが真実だろうが戯言だろうが、心を痛める事もない。

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